自分の魂が揺さぶられる声、音楽、律動、いろいろあります。

生きていく上で必ずしも必要じゃないかもしれませんが、それがあることで自分を律してくれる存在。

それらを少しでも近くで感じていたい、という方へのお手伝いができるといいねえ、というポリシーを携えたオーディオ屋です。

What means PRaT?

 PRaT とは、"Pace,Rhythm and Timing" というキーワードの略称です。1970年代以降の英国オーディオコミュニティに端を発し、現代においても受け継がれている言葉です。

これは、一般的なサイズの部屋での音楽再生において、普通に会話ができるような再生音量でも無意識に脚がビートを刻む、身体がゆったりと揺れる、音の現れ、消え入りを意識することなく感じ取れる。そういった再生音を実現するために必要な条件を、簡潔にまとめた言葉です。一言で言っちゃえば再生時間軸における基準点の明確化でしょうか。

店主は、この言葉を技術として実装できているオーディオ製品が、この現代においても存在し続けていることを伝えたいと考えました。

ここで扱うのはそういうものです。

【店主略歴】
オーディオに目覚めたのは、23,4くらいの頃にたまたま中古で入手したHARBETH HL-COMPACTに感銘を受けてから。以降、DENON DA-S1からキャメロットテクノロジーのDAC-ARTHURにあっさり乗り換えたり、オーディオフィジックのBrilon 1.0cello PERFORMANCEでヒィヒィ言わせたり、そっから全部捨ててLINNの黒箱(KARIK/KAIRN/KLOUT/KABER)にひとっ飛び。そこいらへんまでは川崎在住でした。

30になって実家の家業を手伝うために長崎へUターン。あるタイミングで諫早のオーディオラボ様との出会い。当時、今も付き合いのある友人の車に乗せてもらった時のカーオーディオの音に心底驚かされたのを覚えています。スピーカーもヘッドユニットも純正だし、デッドニングとかもおそらくなんもやっていないのに、普通に家で聴くのと同じ感じの音楽が聴けたんですもの。秘密はオーディオラボの銀単線によるアース配線の徹底追加でした。ボディやエンジンブロック各所をΦ1.6mmのオリジナル銀単線にてバッテリーのー端子と接続する、ということ。今でこそアーシングなどど言う言葉で語られますが、当時はそんな言葉なんかどこにもありません。ちなみに、当時はサウンドアクセラレータシルキーユニットもまだ開発される前でした。

そんなこんなでオーディオラボ様との付き合いが始まり、今も使用しているプリメイン(BB OPA627/633/502仕様)を購入。店主の山下様にはラボの技術を惜しみなく教えていただきました。おかげで今の仕事ができております。当時乗っていたYAMAHA SRX-400は各所に銀単線を這わせ、プラグ頭にはグランドブースターを装着。スロットルを捻るたびに盛り上がるトルクの快感を味わっておりました。

36の時に家業を畳むことになったので、再び上京。以前から世話になっていた某輸入オーディオ代理店へ潜りこみ、いろいろやりつつ最終的には修理サポート業務を10年ほど。

なんやかやあって今年の5月末で退社。それで現在に至ります。

Posted by takelet2