ていおん!
その昔、こういうスピーカーを使っていました。これは2代目のようですが、わたしのは初代で、これがまた濃い音を出してました。当時、ここに行けばいつも何か普通とは違うスピーカーが鳴っていると言われていた某オーディオショップの試聴室で対面して、最初にoasisのwonderwallを聴いたときに即断即決しました。これを手に入れなかったらオーディオやってる意味ないわ、てな感じでしたね。リアムが歌ってそこにいる感が、これまでとは異次元でした。
このでかいのを安アパートの2階6畳和室に連れ込んでたのですから無茶をします。1本100kg超えですからね。スピーカーベースは自作砂入りでこれも30kgくらいあるやつでした。まあ、日本人は狭い部屋にでかいJBLだのアルテックだのを持ち込むことを吉としていた人種ですので、それに習ったまでのこと。
スピーカー以外のエレクトロニクスはすべてLINNの黒箱でした。KARIKⅢ/KAIRN SPS/KLOUT x 2ですね。
こいつの美点は数あれど、良質な低音というものはこういうものだ、という知見が自分の中にできたことが一番大きいですね。よそのシステムを聴くたびに、こんだけ金突っ込んでも低音なんも出てねーやんか、なんでこれで満足できるの?と本当に不思議に思うことが増えました。
音量が小さくてもピラミッドバランスが崩れない、ふっと軽く出るのにずっしり重くて芯がある。低域のエネルギーは凄まじいのですが、和室なので適度に抜けてくれていたのがラッキーで、いい塩梅の量感をキープできていました。ベースの音階をきちんと追える、というのが音楽再生の基本だと思っていましたが、このでかいスピーカーでもこれは可能だし、できないのはおかしいのだ、という結論を出しましたne。
当時も今も聴いているものは大して変わらないのですが、当時、クラシックしか聴かない友人がうちで聴いたあとに、翌日同じスピーカーを注文してました。再生する音楽のジャンルを選ぶ、なんてえのは不出来をごまかす戯言だよなあ、との思いを新たにしましたっけ。
その後、アンプはオーディオラボのプリメインに変わってスピーカーも訳あって手放してしまいましたが、あのスピーカーに出会ってなければ多分今の自分は無いデスね。同メーカーのEXL-1というこっれまた感情がワキワキするような音を出すトールボーイも持っていましたが、これも譲ってしまいました。こいつのサイズなら今でも置けるけれどねえ。
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