活きる場所
こういう仕事をしているので、比較や確認のためと称してかつて買えなかったものとか、なんとなくピンとくるものとかは買い込んでいたりもするのですが、そうそう全てを活かせる場所も無く。かと言って死蔵するのはイヤなので、思い出した時に繋いでみたりもします。
とは言えノーマルの状態で聴くに耐えるものは殆ど無いので、何らかの手は入れていますが。
パーツ交換は電源部の整流用ダイオードをSICショットキーバリアダイオードに交換するくらいで、あとは適所に銀単線で基板パターンの裏打ち。そんで各種ねこ素子を適所に装着。
スピーカーは可能ならばサウンドアクセラレーターの装着。
このへんをやらないとオーディオラボ製品の耳になっている身には、吊るしの装置を聴き続けるのは厳しいのです。
個人的にはウーファー帯域にハイカット用のコイルが入った出音では全く耳に引っかからず、フルレンジユニットの出音しか耳が受け付けないようになっていますが、結局のところ中低域の軽やかさと力強さ、反応の速さが至上命題であり、明瞭なベースラインとスネアドラムの再生が命なので、ワイドレンジにはさほど興味はありません。
そんな中、ヤフオクで出力管に6BM8を使用した自作パワーアンプを発見。見た目のセンスの良さと吟味されたパーツ選択でこれは悪いことはあるまいと落札。
作業机用のサブシステムに組み込んであれこれ始めました。
そんで思い出したのが
その昔、バブルの頃にケーブル屋なACデザインの母体メーカーが作ってたバッファ+アッテネータなやつです。ラインアプリケーターと称していたような。当時の定価が38万くらいかな。
・電源はRコアトランス+2系統のショットキーブリッジ(A&R lab製)による整流+OSコン(25V/1000μ)x6で、電源基板裏はφ2mm程度の銀単線を使用した直配線
・音量調整はアルファの箔抵抗を使用した切り替え式アッテネータ
・内部配線はACデザインのコンクルージョンの芯線
バッファアンプは上面を塗りつぶされて不明ですがBurr BrownのOPA633あたりなのかもしれません
しっかりコストはかけています。ケースは分厚いアルミの組み立て式ですし。しかし、出音はつるんとした抑揚の出ない音場型、まあ、あの頃のハイエンドによくあるやつ。
だもんで、電源を改良型SW電源へ換装しました。
抑揚と力強さとサウンドステージが調和して全部出るようになっています。
これが6BM8ミニワッターと組み合わせると生命力溢れて最高。
こうなると欲がでてくるのが悲しい性。
それまでソース装置はPCからUSB出しでifi zen DACでした。これも外部電源をSW電源にして中に手も入れてまあまあ聴けるようになっていたのですが、ここを見直さざるを得ないな、と。
そして出てくるsparkler & stern のleibnizというDAC
これは16bit/48kまでのNOS DAC (Philips TDA1543使用)ですが、何より見た目が最高なのですわ。USB入力もあるのでそのまま組み込める。
並べてみると、見た目といいサイズ感といいドンズバなハマりっぷりです。
出音も文句なし。これまでボトルネックになってたのはDACだったかあ、という鳴りっぷり。まあ、簡便さ優先だったから仕方がないですね。
最近サカナクション沼に落ちて、作業中はU-NEXTでライブを流しっぱなしにしてることが多いのですが、これまで気になってたところが全て解消されたようです。聴き入っちゃって仕事にならんくなりそうですが。
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