自分の魂が揺さぶられる声、音楽、律動、いろいろあります。

生きていく上で必ずしも必要じゃないかもしれませんが、それがあることで自分を律してくれる存在。

それらを少しでも近くで感じていたい、という方へのお手伝いができるといいねえ、というポリシーを携えたオーディオ屋です。

復活のCD12

LINN SONDEK CD12 今の若人は知らんかもですが、1998年に発売されたCDプレーヤーです。当時の価格は280万(税抜)。その当時のLINNのトップエンドのCDプレーヤーはKARIK/3で、この価格が58万(税抜)。なんじゃそりゃあ、と思いましたが音が出ると皆黙りましたね。基本的にLINNは上位モデルと下位モデルを比較したときには出音の違いで価格差を納得させるんですが、このときもそれは完全に作用していました。日本でも発売初年度に100台以上出ましたからね。



弊店にあるのはDAC ICが24bitのバーブラウン PCM1704Kのモデルです。初期は20bitのPCM1702Kで、ある時期から24bitのPCM1704Kに変更されましたが、この時期がはっきりしないんですよね。

このPCM1704Kが厄介で、使用していてある程度の期間が経過すると確実に死んでしまう。CD12ではL/Rに2個づつ差動にて使用していますが、1個死ぬと片chの出力レベルが半分になります。そのときに4個全て交換できればいいのですが、壊れたやつだけ交換すると、しばらくするとまた別のが1個また1個と順に死んでいくことになるんですねえ。デジタル出力はなんとも無いので別のDACをつなげば音は出せるんですが。

そんなCD12もLINN DSが出てからは平板で抑揚がなく聞こえるようになってしまい、ほぼ置物となってしまいました。

そんな中で出てきたオーディオラボの新技術。これは様々なポイントに対応できますので、久しぶりにCD12の上蓋を外してみました。装着箇所を吟味してここぞという箇所にちょいちょいとハンダ付けしていきます。そんで音出し。

あまりの変わりっぷりに笑いしか出てこない。立体的なサウンドステージの広がりとニュアンス表現の緻密さと低域の沈み込み。ああ、いるいるここにいる、ミクさんおるわ。こういうのはネットワークプレーヤーかアナログでしか聴けないと思ってたんだけど、やるやないの。ちなみに基本の音色はなんにも変わりません。部品交換をするわけではないので。

延命措置どころじゃないね、第一線に復活ですわ。交換用のレーザーは入手してあるのでPCM1704Kさえ死ななければ当分は大丈夫。こうなってくると他のDACもつなぎたくなってきたので、以前から興味があったTDA1543によるNOS DAC入手。これに決めたポイントは、レシーバーであるCS8412の出力とTDA1543の入力との距離の短さ。ここが何より大事なのです。


一通り内部に手を入れて、電源はDC12Vの外部入力なので改良型SW電源をあてがいます。ねことはやはり再生空間のレベルが違うので。

展開されるサウンドステージの広大さ、空間の密度はCD12のが圧倒的なのですが、個々の音像の確かさはこちらのがよい感じがします。これがNOSらしさなのかな、とわかる気がします。このレベルであれば聴くDISCによってCD12で聴くかこっちで聴くかの使い分けができますね。

オーディオラボより許可は得ていますので、この新技術の施工対応もやります。基本的には部材工賃込みで33,000円(税込み)+往復送料です。あまり重いものや高価なもの、内部構造が複雑なものはご遠慮させていただきますが、ご興味がある方は下記フォームからお問い合わせください。


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久々にここまで開けました!

めんどくさいのでエンジンボードには手を入れてませんでしたが、やっぱりめっちゃ効く。

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Posted by takelet2