ヘッドフォンアンプ
そう言えばヘッドフォンアンプのことは全く書いていなかったな、ということで。
これもオーディオラボの製品です。見た目はかなり素っ気ないですが、試作品ですので製品版はもう少しイカしたルックスにしたいと考えています。バランス対応も考えていますがコストが倍かかるので、依頼があれば、というところです。
現状はラインレベルのRCA入力が1系統で、φ6.3mm標準プラグによるアンバランスヘッドフォン出力が1系統です。スペックは全く公表していないですが、AKG K240 studio使用時、ボリューム位置12時くらいでいい感じです。AC電源のソケットはノイトリックのパワコンを使用しています。
プリメインアンプと同様に、トランスとでかい電解コンデンサによるリニア電源にオサラバして、スイッチング電源による電源供給を行っています。
増幅回路に使用しているop-ampは、BB OPA604+BUF634です。吟味された最小限かつ高品位の後付け部品にて構成されています。配線は全てφ0.8mm径のオーディオラボオリジナル銀単線によるもの。基板も同じ銀単線で裏打ちされています。604はソケット仕様になっているので、627にしたりとかも可能。
スイッチング電源ユニットは市販のものですが、オーディオラボ流の改良措置が施されています。圧倒的な瞬時電流供給能力がもたらす微細な音の気配や産毛感の表現、これらが構築するヘッドフォン再生のリアルさは圧巻です。
メインで使用しているヘッドフォンはAKG K240 studioです。これには特注仕様のヘッドフォン用サウンドアクセラレーターを取り付け済み。1個20,000円+税なのでヘッドフォン1台で取り付け費用込みで50,000円+税となってしまいますが、この音は聴いたら呆然としてしまうと思われます。
ノーマルであれば、こまけえこたぁいいんだよ!と言いたくなる普通に楽しい音ですが、サウンドアクセラレーターの取り付け後はCD900STよか細かい音は拾えてるんじゃないか?てのと、凄まじい開放感による聴いててめちゃくちゃ楽しい!が両立しています。あと、まったくうるさくないので音量ぶっこみすぎて長時間聴いてたら耳が難聴になる可能性があるやも、です。思っているよりも音量は控えめに。
取り付け直後、最初に"鳥の詩"を聴いた時の感情の沸き沸きたるや。イントロのピアノと”どぅーん”と沈みこむベースラインとの対比で総毛立ちました。
但し、ハウジングの分解、及びサウンドアクセラレーターの取り付けにはかなり苦労するので、ハウジングに傷を付けずに作業を行うのはヘッドフォンによってはかなり難しいかと思います。AKGのこのタイプであれば多分最小限のダメージで作業ができるかとは思いますが。
このヘッドフォンアンプ、プロトを作るにあたってヘッドフォンを沢山持ってる友人とかに聴いてもらって感想を、とか考えてたんだけれど、完成したものを聴いたらもう、ああ、いいや、意見なんいらん、他のを聴く必要もない。とあっさり翻ったのはオーディオラボ製品を聴いた時の常であります。
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