あらやだ奥様、最近人気のアレですわよ
弊店ではお馴染みのスタイラストの方ですが、先日繋いだSP-1sのレポートを送っていただきました。
最初持ち込んだ時は、まさかのスタイラストのSP端子がバナナかYラグのみで裸線を挿せる穴が空いていない、という事態が発生したので後日バナナプラグで処理した接続用のΦ1.6mm銀単線をお送りしてからの次第です。
繋がっているSPケーブルは古のマークボーランド製、超重量級でオーディオ評論家の故朝沼氏が使用していたそのものだったりします。
当初はこうでしたが
こんな感じで落ち着いたそうです。ケーブルがクッソ重いのでちょっとテンションかかりすぎたみたいですね。音もこうしたおかげでリラックスしたそうです。
***** ココカラ *****
Activ Tron+ SP-1Sのバナナプラグ改造版を送付いただきありがとうございました。
早速スタイラストに装着しました。
既に一連の“つよねこシリーズ”は広く認知され、皆様がその効果や驚きを述べているので、今更釈迦に説法の感ではありますが、
とかくこの手に装置にありがちな、音はきれいになるが音楽がつまらなくなるようなことが、つよねこシリーズには皆無で、
中尾さんが仰る、”そこで演ってる歌ってる“感が増して、理屈抜きに、音楽にノレる、浸れることに尽きるのではないでしょうか。
元々、マイク・マローニ氏のクラウンジュール(サブウーハー付フルシステム)を愛用していたとは言え、
彼が製作したスタイラストの1号機の入荷の知らせを受けて、その時はあの特異なスタンドも未完成で、
チープな造りの仮のスタンドの状態ながらも、30分聴いただけで購入を決めてから、かれこれ20年以上。
スタイラストにとっては、決して恵まれた環境とは言えないマンションの狭い部屋で、ひたすらあの低域をいかに制動するかに苦労を重ね、
それでも時折聴かせる彫の深い音の魅力は如何ともしがたく、この間、ローランドリサーチの7、LINNのクラウト、クライマックスソロ、オクターブMRE130と
パワーアンプの変遷を重ねてもなかなか解決できず、もう広い部屋に引っ越す以外は無理と半ば諦めかけていたところに、
中尾さんとの旧交が復活し、オーディオラボのプリメインを借していただいたことが、大きなターニングポイントでした。
ラボ特注パワーアンプ導入時のブログでも、中尾さんが
“本気を漸く見せてくれたんだねえ、スタイラスト。この場に立ち会えて良かったとほんと思いました。”
と仰っていたように、それまで聴いたことにないストレスのない鳴り方は、私も驚きでした。
それでも、まだまだスタイラストはこんなもんじゃないという、お互いの共有意識の中で、
今回のActiv Tronは、これまで一連の仕上げ段階だと思っていました。
本当はサウンドアクセラレーターがベストでしょうが、あの特異な形状では装着は無理でしたから。
かってのビールのコマーシャルのように“コクがあるのにキレもある”ような音に、さらにタメが必須なのはご存じかと思いますが、
昔ドラムをやっていた経験からか、バスドラと指弾きのベースが被るのが不快でしょうがない。
また、細かなゴーストノートが聴こえなかったり、バスドラの16ビートでのダブル打ちの2拍目がグリップしないと、なんとも気持ちが悪い。
これらが、中尾さんの諸々の装置を装着するごとに改善されていくのを聴くと、喜びというより、もはや痛快でした。
中尾さんも知っての通り、グルーブ感の改善のみならず、多くの変化がありました。
オーディオファイル愛聴のカリ・ブレムネスのような音楽では、3次元サウンドステージにピンポイントに配置された各楽器の存在感と彫が深く陰影感に満ちた凛としたボーカル。
ペットサウンズのボーカル&コーラスだけの音源では、あの有名なバックのウォールサウンドですら、もはや不要とも思えてしまうほどの声の説得力。
パンクやクランジが吹っ飛んでしまうようなベンチャーズの例のテケテケテケのフレーズ。
中尾さんに聴かせていただいた影響で、聴きなおした色々な歌謡曲も、こんなしっかりと各楽器が演奏・録音されていたのかと再認識。
…以前の低域がカオスな状態では、ここまでは感じ取れなかったと思います。
何やらActiv Tron導入レポと言うより、これまでの総括みたいな内容になってしまいましたが、
これも、葛原画伯のTシャツのご縁で、中尾さんと旧交が復活したことから、ここまで来られたわけですし、
思えばそのTシャツのデザインもスタイラストだったことを考えると、あらためてスタイラストに感謝ですかね。
***** ココマデ *****
同じオーディオ店に出入りしていた客同士、と言う関係性から立場は少し変わったものの、同じ様な耳と感受性を持つ同士として、これからも宜しくお願いいたします。
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