自分の魂が揺さぶられる声、音楽、律動、いろいろあります。

生きていく上で必ずしも必要じゃないかもしれませんが、それがあることで自分を律してくれる存在。

それらを少しでも近くで感じていたい、という方へのお手伝いができるといいねえ、というポリシーを携えたオーディオ屋です。

ディレったんといっしょ

まあいい

先日オリオスペックの方々が打ち合わせ&デモで弊店にいらっしゃいました。打ち合わせは早々に終わったので、次期ネットワークオーディオとして考えているioデータのサウンドジェニック+USB DACという組み合わせをセットアップ。USB DACは手持ちのマランツ NA7004です。これはデジタル系基板の電源周りにだけ軽く手を加えています。

NA7004はネットワークプレーヤーなのですが、USB DACとしても使用可能なので取り敢えずの登板です。先日不慮の事故(単なるチョンボ)でお釈迦にしてしまったLINN AKURATE DS/K(改)、その事を知った友人が、もういらんからと送ってくれたものです。

2011年製のマランツ製ネットワークプレーヤーの初代機だけあって、ギャップレス再生はできないわプレイリストに入っててもスマホがスタンバイに入ると再生中の曲が終わるとそこで停止するとか、それをファームウェアアップデートで修正するとかもなくてそのまんま放置。たとえ初代機であってもファームアップデートで不具合の修正に努めると同時に、最新の機能をも搭載し続けているLINNの対応を知っているともう、さっすが国産機という感じ。

ガワを外して中身を見てみると、手間もコストも無駄にかかってるけど出音にはあまり反映されていない、というこれまた見事な国産機っぷりで、ほんと頭が痛くなってきます。ただまあ、これを活かすひと手間を加えてやるだけで随分と見違える出音になるのですが。

このプレーヤーを普通にネットワークプレーヤーとして再生するのと、サウンドジェニック経由でUSB DACとして再生するのとでは、基本的なトーンに変わりはなく、再生されるサウンドステージが10%くらいは拡張された気がします。

まあ、少なくとも悪くはなってないなーと思いつつ、サウンドジェニックの電源を付属品から自作12V sw電源に交換すると、おお、これはやはりいつもの変化。力感向上&テンポのゆったり化、サウンドステージの拡張。やっぱり違いは出るんだなあ。

ここで、コントロール用のfidataアプリの挙動がなんかおかしいのであれこれやってみてる時に、USB DACもオリオスペックの方々が持ってきてたSMSL(所謂中華DAC)のやつ(型番不明、20cm幅くらいの)に交換してみると、動作はともかく出音の線の細さ、力の無さに唖然。今時のやつってみんなあんなんなん?耳のついている場所が違うとしか思えない。

アプリの動作不安定は、iPhone再起動で取り敢えず修復。

ここで真打登場とばかりに今秋発売予定のdirettaターゲット機(このリンクは現行のラズパイ機)をオリオスペックの方々が披露。ででん!

direttaというのは、ネットワークオーディオ専用の伝送プロトコルのことです。まあ、よくわからんでしょうからこのあたりを読んでください。

要は、できる限り再生における負荷を分散、単純化してノイズが重畳しないように再生信号の伝送品質を上げる手法だということです。

再生環境はwin PCもしくはdirettaホスト、direttaターゲット、そして再生用USB DACで成立します。

ホスト機としてはサウンドジェニックも対応しているのですが、ここは常用しているwin10ノーパソで。再生に必要なのは取り敢えずfoober2000+asioドライバーだけ。そしてfoober2000の設定で出力先をasioにすればokです。

そして音出し1発目。

これまでspの周囲0.5mほどだったサウンドステージがほぼ眼前にまで拡張!ベストに鳴っていた時のAKURATE DS/K(改)と大差ないような表現がポン置きで出ているのに驚嘆しました。

そして、初めてタメの表現が感じられるようになりました。即ち微細な産毛のような音の立ち上がり立ち下がりが十全に表現されているということ。そうならなければ輪郭を強調しない音像の実像感と出音の軽やかさは両立できんのですよ。

いや、市販製品を聴いてこんなに驚いたのは、ほんとに久しぶりでした。

ターゲット機の中身も見せてもらいましたがこちらができるような事は殆ど見当たらず。まあ、電源だけですね。そこで更に大化けすることは分かってますので、専用の5V電源仕立てて販売するかな、とか考えています。

使用するUSB DACがもつ基本的な再生音調の変化はほんとに感じられなくて、ただひたすらに再生空間が拡がってそこに実在感を伴った音像が適切に配置されるようになる。なんかもう記録されている情報が再生されるかどうかの閾値が二桁くらい下がる気がします。

まあ、導入することは確定ですね。サウンドジェニックが見事な当て馬になってしまいましたが。

おっと、適当な画像が無いので実家猫をみてくれ。

お問い合わせや訪問予約はこちらから
GRV-RISER、サウンドアクセラレータやシルキーユニットの通販はこちらから
Tシャツなどのノベルティはこちらからどうぞ。

audio

Posted by takelet2