自分の魂が揺さぶられる声、音楽、律動、いろいろあります。

生きていく上で必ずしも必要じゃないかもしれませんが、それがあることで自分を律してくれる存在。

それらを少しでも近くで感じていたい、という方へのお手伝いができるといいねえ、というポリシーを携えたオーディオ屋です。

MLAS JC-2のこと

先日ひょんなことからJC-2をもらいました。電源部が無くて動作も未確認という代物でしたが、蓋を開けてみるとモジュールの膨れや変色もなくいい感じ。ネットの資料によると、おそらく後期型でML-1に変わる少し前くらいのやつでしょうかね。以前通っていたジャズ喫茶でこいつが使われていた事もあって、少し思い入れもあります。

電源部として必要な出力は正負の15Vなので、とっととスイッチング電源ユニットを入手して、えんやこらと改良して仕立て上げました。電源の入力端子はXLRの4ピンなのですが、どこにもそのピンアサインの資料が見当たらない。実機を見ればどのピンが使用されているのかはわかるのですが、GND以外に2本使用しているピンのどちらが+15V/-15Vかの判断ができないという状況。赤と黄色の2色が使われているのですが、通常ならば赤が+だろう、との判断を持ってままよと電源ON!

とりあえず火は吹かなかったので安心しました、しばらく通電して出力にDCが出ていないのを確認。なお、右側に2つ同サイズのモジュールがありますが、これがラインアンプモジュールでその間に1個トグルスイッチがあります。これが出力にDCカット用のカップリングコンデンサを経由させるかどうかの切り替えスイッチです。通常は安全のために経由させるポジションになっているので、DCが出ないのはまあ当然なのですが。

とりあえずはフォノイコライザとして使用するつもりなので、いそいそと常用の中華フォノイコを外して入れ替えして結線!音出し!!なお、フォノ入力のGND端子は根本から折れていたので、アームリードからのGND線は適当な筐体ネジに落としています。しかし、ハムは引いていませんが、Lchが無音。あれやこれやと触っているうちにSTEREO/MONO切り替えSWをmono側に倒すと、Lchから音が出た!

そうするとこのSWの不具合か?とアプローチしようにも基板がギリギリまで接近しているのでテスターのリードも接点に届かない。仕方ないので全バラシ。基板裏側を見るとまーきれいなもの。パターンに全然くすみもないし焼けている様子もない。ほとんど使っていなかったんじゃないかこれ。

配線がぐちゃぐちゃになっているのをキレイに半田づけをやり替えながら、テスターのリードをあちこちに当てていくと原因が判明。テープモニターSWのLch側で導通不良が発生していました。どうせ使わないので潔く直結して症状回復。

いそいそと組み直してラックへin!

やっと両chから音が出ました。うおおおお、さすがオールドレビンソンの切れ味ー、とかは全然無くてまあ一言で言えば眠い音。そらまあ随分と長い間眠っていたんだろうしねえ、しばらくは鳴らしながらリハビリですね。再生中のモジュールに触れると、この寒さなのにそれなりに熱を持っているのでさすがA級動作というところ。モジュールへのダメージの蓄積を軽減するために、蓋はせずに運用したほうがいいかな。

調子が出てきたらフォノ用に正負13Vの電源を別で仕立てようかとも思案中ナリ。


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Posted by takelet2