テクニクス SL-1200シリーズの可能性(そのさん!)
せっぱ!
GaN充電器よりトリガーケーブルで取り出したDC 20Vから、SL-1200 Mk3の動作に必要なDC 24Vを得るために小さな昇圧用基板を使用しています。
この基板にも勿論手を加えているのですが、入力と出力に表面実装型の電解コンデンサがマウントされています。しかしまあ、いかにも安物が乗っているので精神衛生上ここは交換しているんですが、ここに使用するコンデンサの銘柄や容量の違いが、そのままフォノイコを経由した出音に反映されてちゃんと聴覚で認識できるのがね、なんともオーディオというか。
回してるだけじゃん!
さっぱりわからないよ!!
低域の図太さや微細な表情の出方、なんで違いが出るのか。
最近リファレンスにしているのが、中島みゆきの『愛していると云ってくれ』。
これぞ吉野金次録音と言うべき、誇張感無く、でもそこにその位置にプレイヤーが確かに在る感じ。70年代から80年代の日本のフォーク、ロックの名盤には大概この人が関わっていますが、その中でもこの盤は白眉かなあ、と。A面1曲目『元気ですか』。情念を内に秘めた朗読のリアリティ、そっから繋がる『怜子』でのバンドサウンドの解放感、ゆったりとした演奏のタメ感がたまらんですよ。そして感極まるA面ラストの『化粧』。歌力(うたぢから)ってこーゆーことだよね。そこをきちんと再現できずにあーきれーつってただ流れてってるだけのオーディオ再生には意味がないと思うし、無駄な金使ってんなあ、と思う。趣味だから、対価を認めているんならば、まあ無駄ってことは無いんだろうけどね。
でもね、少なくとも弊店では、そういうのはお呼びでは無いのです。
まあいい。
それで、漸くコンデンサの定数も決定しそうな按配。スムーズなのとゴリっとしたのと2パターン用意してもいいかな。
SL-1200持ちの人は、絶対に聞いた方がいいっすよ。聞かないと後悔するよ、マジ。
先程わかったのですが、GaN充電器は45Wのだと起動できません。ずっと65WのRAV POWER PC133を使ってたのですが黒金曜日セールで買ったAnker nano2 45Wにしてみたら、一瞬ランプが点灯するもののすぐ消えてしまう。PC133に戻すと何事もなく起動できる。GT-2000のときに起動できなかったのも、おそらくコレかな、あっちは90WのPC128ならイケたのかと思う。定格で見てると45Wとかでも問題ないはずなのにねえ。
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