ネットワークプレーヤー雑感
LINNが世界初のネットワークプレーヤーであるKLIMAX DSを唐突に発売したのが2008年。深海の静けさを背景にして浮かび上がる音楽表現に驚嘆したことを覚えています。そしてその年の内に、レコードプレーヤーLP12以外の自社製ディスクプレーヤーを全てディスコンにする!と宣言して中の人もそりゃビックリですよ。
ユニバーサルプレーヤーなUNIDISK系列3機種、SACDプレーヤーなAKURATE CD、純CDプレーヤーなMAJIK CD、アンプ内蔵のCLASSIK系列2機種。都合7機種の全てをやめると。
円盤回転再生系メディアで世の中に残るのはレコードだけで、あとは非回転系の再生装置に収束する、という予言がその通りになってしまいましたが、それでも配信ストリーミング系がここまで隆盛を誇るようになるとは個人的には思っていませんでした。
LINN自体も、もうNASからの再生っていう時代じゃないな、と、再生専用機たるDS系列をディスコンにしてHDMIを始めとする各種入力を備えたDSM系列へと早々に製品ラインナップを更新していきました。この辺の見切りの速さは現CEOのギラード、流石です。
さて、ネットワーク再生というのはめんどくさいというのが定説と化していますが、ずっとDSを使っていると、何がめんどくさいかな?調子悪くなったらルーターとNASと本体の主電源を順に入れ直せば大抵解決するじゃん、そいでもダメなら本体裏側のfallbackボタン押してKONFIGから初期化しろよ、最低そこまでやってから文句言え、あとファームウェアアップデートは定期的に確認してやっとけ!とか思ってました。
しかし、その程度の知見すらも共有出来てなかった、伝える事を怠ってたんだなあ、などと反省のフリもしています。
ああ、他のメーカーの製品は使った事が無いのでわかりませんけど。
最近、手持ちのAKURATE DS/Kを不注意で壊してしまい、さてどうするかなと思っていたら、友人から使っていないマランツのNA7004を譲り受けることになりました。昨日開梱設置して、再生までは何のトラブルも無く進んだものの、マランツ純正操作アプリのこなれてなさ具合に辟易したり、ほんとにギャップレス再生できねえ!とビックリしたり。
まあ、操作に関してはfidataのアプリでも見える事がわかったので一安心と思ったら、プレイリストに入れた曲が数曲再生するたびに停止してしまうとか、なかなかに安穏と曲を聴く事が出来ません。
発売が2012年?のマランツ産ネットワークプレーヤー初号機だからなあ。とはいえLINNみたく、ファームウェアのアップデートをリリースし続けて最初期のモデルでも何の問題も無く使用できる、なんてえのとはワケが違って数年で放置ですからね。真面目に使う気には到底なれません。
そんなわけで次期ネットワーク再生機は今秋発売予定のifiのネットワークトラポ+DACか、サウンドジェニック+USB DACのどちらかに落ち着くことになると思います。spotify connectが可能なのが最優先事項なので。
そんで電源をスイッチング電源で作り直して、本体にもささっと手を入れれば無問題。吊るしの状態では、あなたがたが思っている以上に製品の本来のポテンシャルは発揮されていませんですの。
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